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建築物のエネルギー消費削減に向けて!「ZEM」と「EMS」について知ろう

オフィスビルや病院、学校、小売店舗などエネルギーの消費量が増加し、省エネ対策が求められています。
そこで注目されるのが「EMS」です。

本記事では、建築物の省エネにつなげる「ZEMの考え方」と「EMSのシステム」についてご紹介します。

「ZEM」の考え方

建築物の年間エネルギー消費量をゼロにする「ネット・ゼロエネルギー・ビル(ZEB)」の実現に向けて、研究が行われています。
ZEBは、建築物での年間一次エネルギー消費量が正味ゼロになる建築物を指します。
建物や設備の省エネ性能の向上をすすめ、不足部分を再生可能エネルギーで補います。
2014年4月のエネルギー基本計画によって、20230年までに新築建築物の平均でZEBを実現することが設定されています。
そして、ZEMはゼロ・エネルギー・マンション(Zero Energy Mansion)の略称とされています。

出典:経済産業省「ZEBロードマップ検討委員会におけるZEBの定義・今後の施策など

「EMS」というシステム

EMS(Energy Management System)は、日本語に訳すとエネルギー管理システムです。
電気やガスなどのエネルギー使用を管理し、使用量を自動的に調整します。
EMSはエネルギー消費量、CO2発生量、コストなどを可視化し、問題箇所を分かりやすくします。
さらに、問題箇所の改善を繰り返すことで、省エネを継続します。
また、センサーの能力が向上したことで、より精緻なコントロールも可能です。

EMSを導入したマンションも発売

最近では、EMSを導入したマンションも販売されています。
電力使用増加時には、共用部分の照明を自動で調整したり、エアコンを省エネ運転に変えたりします。
屋上には太陽光発電などが設置され、各部屋には電力使用量がすぐに分かる端末が置かれています。
また、製造業などでも経営目標として温暖化ガス削減が掲げられており、実現に向けての省エネ推進が課題となっています。

ZEMとEMSについて知ろう

近年では、エネルギー消費量が増加しており、省エネに対する意識が高まっています。
ZEBやEMSは、再生可能エネルギーなどを併用し、エネルギー消費量を抑えようという取り組みやシステムのことです。
これらを取り入れた建築物が多く登場し、これからも増えることが予想されます。