Menu

建設業界のリサイクル技術とは?建設リサイクル法についても紹介

建設業界では、さまざまなリサイクルが行われています。
リサイクルによって廃棄物を減らすことは、環境への負荷を減らすことにもつながります。

本記事では、建設業界のリサイクル技術や建設リサイクル法などについてご紹介します。

建設業界のリサイクル技術とは

建設リサイクルとは、建設工事において発生する廃棄物を再資源化する取り組みです。
建設工事では、コンクリートやアスファルト、鉄筋、木材など、大量の廃棄物が発生します。
これらの廃棄物は、そのまま埋め立てると土壌や水質汚染の原因となります。
そのため、リサイクルによってこれらの廃棄物を再利用することで、環境への負荷を軽減できます。

基本は建設資材としてリサイクルされる

リサイクルされる資材には、以下のようなものが挙げられます。

コンクリート塊

コンクリート塊は破砕、選別、混合物除去などを行い、路盤材やコンクリート骨材などにリサイクルされます。
ほぼ全量がリサイクルされています。

アスファルト・コンクリート塊

破砕、選別、混合物除去、粒度調整などを行い、再生加熱アスファルト混合物やアスファルト骨材などへリサイクルされています。

建設発生木材

破砕施設でチップ化し、木材ボードや堆肥の原材料としてリサイクルされます。
原料として利用できないものは、燃料にすると最終処分にされます。

建設汚泥

乾燥や焼成などの処理を行ったあと、骨材、ブロック、盛土材などにリサイクルされます。
ただし、汚泥は一定の性質のものを一定数回収するのは難しいため、リサイクル促進のうえでの課題となっているそうです。

建設リサイクル法

建設リサイクル法とは、建設工事で発生する特定建設資材を分別解体・再資源化することにより、廃棄物の発生を抑制し、資源の有効利用を図ることを目的とした法律です。

建設リサイクル法の対象となる特定建設資材は、次のとおりです。

  • コンクリート
  • アスファルト混合物
  • 木材

建設リサイクル法に違反した場合には、罰則が科されます。
建設リサイクル法は、建設工事で発生する廃棄物の発生を抑制し、資源の有効利用を図ることによって、循環型社会の形成に寄与するものです。

出典:環境省「建設リサイクル法の概要

建設資材がリサイクルされていることを知ろう

建設資材のリサイクルは、環境保護に貢献するだけでなく、資源の有効利用にもつながります。
そのため、建設資材のリサイクルは、今後ますます重要になると考えられています。