近年、建設業界で働く女性が増えており、業界側も女性を含めた従業員が快適に働けるような環境整備を行っています。
これから建設業界で働こうと考えている女性は、どのような整備が行われているのか気になるのではないでしょうか。
本記事では、建設業界で働く女性の定着を目指した「建設産業行動計画」についてご紹介します。
女性の働きやすい環境とは
建設業界で働く女性が増えていることから、国土交通省などは女性の定着促進に向けた計画「建設産業行動計画」を策定しました。
女性が働きやすい環境に整備するということは、男女問わず誰もが働きやすい業界につながり、業界全体の活性化につながるとしています。
目標としては、以下の3つが設定されました。
- 働き続けられるための環境整備
- 女性に選ばれる建設産業
- 建設産業で働く女性を応援する取り組みの定着
この目標達成のため、官民一体となって取り組むことが発表されました。
出典:国土交通省「女性の定着促進に向けた建設産業行動計画」
働きやすい環境のための具体的施策
具体的な施策としては、以下があります。
女性定着に向けた意識改革
これまで建設業界はいわゆる「男社会」と呼ばれており、圧倒的に男性が多い業界でした。
そのため女性が働きやすい環境を作るには、まず女性が建設業界で働くことへの理解を深めることを大切にしています。
働きやすい労働環境の整備
建設現場でも女性が「働きたい」と思えるような環境整備が重要とされています。
たとえば、トイレや更衣室などのハード面での整備です。
国土交通省の直轄工事においては快適トイレの設置が原則化されていますが、民間工事はまだまだ波及していないとされています。
そのため、引き続き環境整備が必要とされています。
働きやすさと働き甲斐を感じられる環境整備
女性が建設業界で長く働くためには、結婚出産に伴う環境整備も必要とされています。
復職時のサポートや、仕事と育児・介護などと両立するための環境整備は必須です。
たとえば、妊娠中や育児中は心身共に負担の少ない部署への一時的な配置転換などが挙げられます。
また女性だけでなく、男性の育児休業の積極的な取得や育児や介護に関わる時間的制約への柔軟な対応なども働きやすさに直結してくるでしょう。
出典:国土交通省「女性の定着促進に向けた建設産業行動計画」
女性が働きやすい環境を整備しましょう
女性が働きやすい環境が整備されるということは、男性も働きやすい環境になることが期待されます。
今後は国土交通省直轄工事だけでなく、民間工事でも環境整備が行われていくでしょう。
施工管理職を目指す女性の方は、企業がどのような取り組みをしているかチェックしてみてはいかがでしょうか。