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掘削工法の1つであるトレンチカット工法。アイランド工法との違いは何!?

トレンチカット工法は、掘削工法の1つです。
他の掘削工法であるアイランド工法とは、どのような違いがあるのでしょうか。
本記事では、トレンチカット工法の概要やアイランド工法との違い、トレンチカット工法に関係する掘削機械などをご紹介します。

トレンチカット工法とは

トレンチカット工法とは、掘削予定地の外周部分を溝状に掘削し、その部分に基礎または地下構造物を構築していく工法のことをいいます。
そして、構造物の外周から土圧を受け持ち、さらに内部を掘削します。
地山の状態が悪いときや、掘削の深さが必要かつ広い掘削面積が必要な場合に使われることが多いです。

【関連記事:埋め戻しに使用する土の特徴を知ろう!掘削した地面に戻す方法

アイランド工法との違い

アイランド工法は、中央部の躯体を作ったあとに周囲の地盤を掘削し、残りの建造物を作る工法です。
根切り底が浅い場合に適している工法といえます。

施工に使われる場面

トレンチカット工法は、掘削面積が広かったり、地下構造物を施工したりする場合に適しています。
さらに、以下のケースが使われることが多いです。

広い掘削面積のケース

トレンチカット工法は、山留と埋め戻しが簡素化可能なため、広い面積の工事で採用されることが多いです。
根切りが深い場合は、山留工事が必要です。
また掘削面積が広い場合、大型重機が投入しやすいのがメリットとされています。

地下構造物のケース

トレンチカット工法は山留を行うため、地下構造物の施工に適しているとされます。
周囲に法面を残すことがないため、山留壁に近い構造となっています。
先行の躯体を有効活用するため、地下構造物施工に採用されています。

土層の悪い地山で採用されるケース

土層が悪い場合は、ヒービングやボイリングなどは掘削底面を破壊する恐れがあります。
そのため、山留工事が難しいケースでは、トレンチカット工法などが採用されることがあります。
さらにトレンチカット工法では、トレンチを掘ると地下水が排水されるため、土層が悪い状態でも対策は不要です。

トレンチカット工法に関係する掘削機械

掘削予定地

ここでは、トレンチカット工法で使われることの多い掘削機械についてご紹介します。

クラムシェルバケット
クラムシェルバケットは、掘削や排土作業に用いられるアタッチメントです。
狭い開口部から深い穴の掘削などに使用されます。

バックホウ
油圧ショベルは、ダンプへの積み込みや掘削などに用いられます。

トレンチカット工法は掘削工法の1つ

トレンチカット工法は、土層が悪い場合や地下構造物を構築するケースなどで用いられることの多い工法です。
掘削場所の特徴などによって決められるため、特徴を覚えておきましょう。