Menu

枝の切り方で知っておきたい基本。ケースごとのポイントを解説

造園作業を行う際、単に枝を切るのではなく、植物ごとに合わせた切り方で行わなくてはいけません。
本記事では、造園施工管理職向けに枝の切り方のポイントや注意点をご紹介します。

枝の切り方のポイント

枝を切る際には、枝の大きさや重さに応じた作業を行わなくてはいけません。

手で持てるような軽い枝の場合

  1. 最初に枝の下1/3程に切り目を入れる
  2. 枝先から数センチを切る
  3. 枝の上と下にノコ目が入った状態にする
  4. 先端の枝が落ちたあと、幹の元付近の切り戻しを行う

上記の手順で作業をせずに直接切ってしまうと、枝の重みで枝が裂けてしまう可能性があります。
枝が裂けると、枝の幹側や幹にまで傷が入る原因となってしまいます。

重い枝の場合
作業前に、ロープで吊り荷重を軽減してから作業を始めます。
真下に下ろせない場合は、横引きロープで誘因を行いましょう。

中高木での細い枝での作業

  1. 枝を吊り上げ固定してその枝の上に乗る
  2. ロープで体を支えながら作業を行う

枝を切るときの注意点

ここでは、枝を切るときの注意点についてご紹介します。

足場の枝が細い場合

高所作業では安全のため、ヘルメットや安全ベルトを着用します。
また、足場を設置してから作業を行いましょう。

高くて狭い木の場合

高くて狭い場所にある木を伐採する場合、足場パイプまたは滑車を取り付けてから作業します。
このときに、手のひらにロープを巻き付けないようにしましょう。
荷重によってロープが手に食い込んでしまい、ケガや手の切断などにつながってしまう可能性があります。
ロープはいつでも放せるように、握るだけにしておきます。
荷重を和らげるため、立木や杭に2~3回巻き付けたあとで手で引くようにしましょう。

木に登れず三脚も使用できない場合

木に登れなかったり三脚が使用できなかったりする場合、差し丸太を使います。
差し丸太にハシゴをかけ、ハシゴの上から作業しましょう。
差し丸太には、丈夫なヒノキの梢丸太や足場パイプなどを使用します。
必ず2ヶ所以上固定しましょう。
また体を固定するために、ロープや安全ベルトなどを使います。

枝の切り方のポイントを知っておこう

枝はただ切れば良いわけではなく、正しい切り方があります。
直接切ってしまうと、幹にまで傷が広がってしまう可能性があります。
高所で作業をする際は安全のためヘルメットを着用し、ロープや安全ベルトなどで体を固定してから行いましょう。