Menu

4大施工管理の1つ「品質管理」。業務内容を詳しく知ろう!

品質管理は、施工管理職が行う業務の1つです。
「品質管理とは、具体的に何をどのように進めるの?」
と、業務のイメージがつかない方もいるのではないでしょうか。

本記事では、品質管理の概要や手順などをご紹介していきますので、品質管理の具体的なイメージ作りに役立ててみてください。

品質管理とは

品質管理とは、発注者の希望する資材の寸法や品質が、仕様書通りの品質を満たしているか、完成した建物の強度が規定を満たしているか、などを管理する業務です。
建物が品質を十分に満たしているかどうかは、以下2つの条件を満たしているかをチェックします。

  1. 構造物が品質を満たしている
  2. 工程が安定している

工程の安定性も条件となる理由は、工程が不安定であると、施工中にいつ建物が品質を満たさないものになるか、わからないからです。

具体的な内容

品質管理業務は、仕様書通りの品質を満たしているか確認するために、品質評価の試験や、工程ごとの品質管理などを行います。
品質を満たしているかどうかは、ヒストグラムを用いるのが一般的です。

ヒストグラムとは、データをいくつかの区間に分けて、その区間のデータ度数を棒グラフで表したものです。
データの中心となる値や、ばらつき方を調べていきます。

品質管理の手順

品質管理をする女性

品質管理は、一般的に以下のような手順で行われます。

  1. 管理する品質特性を決める
  2. その特性についての品質標準を定める
  3. 品質標準を定めるための作業方法を決める
  4. 定めた作業方法に従って施工を実施してデータを取る
  5. 各データがゆとりをも持って品質規格を満たしているかどうかを、
    ヒストグラムによって確かめる。
    その後、同じデータによって管理図を作り、工程が安定しているかどうかも確認、
    安定していたらその管理限界線を延長し、予備データを得たのと同じくらいの
    期間に対する管理限界線を採用
  6. 管理限界線外に点が出た場合、または管理限界線内に点があっても並び方にくせがある場合は、工程に異常が生じたと判断する。
    異常の原因を追究し、再発しないために作業方法の見直しなどを行う
  7. 予備データを取った期間と同程度の期間が経過した場合は、最新データによって5を繰り返します

紹介した方法は、5~7にかけて統計的手法(ヒストグラム)が用いられます。

品質管理のポイントは「こまめなデータ確認」

品質管理は、施工管理職の大事な仕事の1つです。
特に新人の方は、データをこまめに確認することを意識して品質管理をしていくことをオススメします。
紹介してきたヒストグラムを中心に、効率の良い品質管理法を探していきましょう。

【関連記事:施工管理とは!?仕事内容・資格・年収・キャリア・転職事情をわかりやすく解説