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舗装工事とはどのような工事!?知っておきたい基本手順

舗装工事は、29種類ある建設業の区分の一つです。
人や車が通行できるように、アスファルトやコンクリートで道などを、敷き固めることを指します。
また、道路の表面だけの舗装ではなく、あらゆる舗装も舗装工事に該当します。
本記事では、舗装工事の概要や必要性、基本的な手順などをご紹介します。

舗装工事とは何か

舗装工事とは、人や車が安全に通行するために、地盤にアスファルトなどを敷き詰める工事のことを指します。
街の景観を美しく保つためにも必要な工事とされています。
舗装工事は、場所や用途などにより、異なる種類の工事を行います。
主な種類として、アスファルト舗装、コンクリート舗装、特殊舗装などがあります。

舗装工事はなぜ必要なのか

舗装工事はなぜ必要なのか

舗装は主に以下のような役割があります。

  • ぬかるみや粉塵を防ぐ
    路面を舗装することにより、雨天時のぬかるみや粉塵を防いでくれます。
    周囲の快適性が保持され、季節や天候に関係なく道路を使用できます。
  • 安全性の向上
    舗装を施すことで、路面を平坦にし、適度な滑り抵抗を持たせることができます。
    これにより、人や車が安全に通行できるようになります。
  • 景観を維持する
    舗装は、実用性のみならず、景観面でも重要な役割を果たすとされています。
    さらに、周囲の環境に合った舗装材などを使用することで、景観の維持や、より洗練された景観にすることも可能です。

舗装工事の手順

舗装工事の手順

ここでは、道路の舗装工事の手順についてご紹介します。
道路の舗装には、主にアスファルトが使用されることが多くあります。
道路の表層は、4つに分かれており、以下のような手順で工事を行います。

①現場の測量
工事を行う前に、まずは実際に現場を確認し、測量を行います。
設計図と合っているか、足りない情報はないかなど、現場をしっかり見ながらチェックをします。
もし、足りない部分があれば追加で測量などを行います。
そして、工事を行う上で必要な目印をつけたり、粉塵対策を行ったり、周辺地域への工事の周知などの準備をします。

②路床工事
路床は、舗装の最下層の部分で、最初に工事をはじめます。
基盤となる大事な部分のため、厚い場合は、約1メートルの深さになります。
まず、そこまで土を掘り下げる作業を行います。
次に、重機を使い掘った後の溝に砂を敷き詰めて、土台を作ります。
路床は、最終的にすべての荷重のかかる場所です。
そのため、路床が脆弱だと地盤沈下などが起こる可能性があるので、特に念入りに行われます。

③路盤工事
路盤は、舗装の中間層の部分です。
上層と下層に分かれており、荷重や衝撃を分散させる役割を担っています。
まず、路床の上に砕石などを敷き、次に、ローラー重機などで締め固めます。
砕石は、荷重や衝撃を受け止めるため、粒度を調整したものが使われることが多いです。

④基層工事
基層は、路盤の上に敷く層です。
150度以上に加熱されたアスファルト混合物を、アスファルトフィニッシャーと呼ばれる重機を使って敷均し(しきならし)していきます。
敷均しが終わった後は、さらに、ローラー重機を使って締め固めます。
基層部分は、荷重を均一に分散させるクッションのような役割を果たします。

⑤表層工事
表層は、舗装の最上部で、一般的に目にする道路の部分です。
この部分には、高い耐久性を持ったアスファルトが使用されることが多いです。
作り方は、基本的に基層部分と同じですが、材料が異なります。
表層部分は、摩耗・水などに強く、滑りにくいものが使用されます。
さらに、路面に水が溜まらないように排水溝に傾斜をつける「余盛り」もここで行われることが多いです。
余盛り後には、さらにアスファルトを敷き詰め、重機で締め固めます。

景観維持や安全性の確保のために必要な工事

舗装工事は、人や車が安全に通行したり、景観性を維持したりするために必要な工事です。場所や用途にきちんと適したものを選ぶ必要があります。
そのため、舗装材の種類や工事の基本的な手順について、知っておく事がおすすめです。