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発破技士とはどのような資格!?取得者の年収事情も紹介

発破技士は作業現場・採石現場などで重宝される資格の一つです。
この資格があれば、採石・採掘現場などでさらに活躍できる可能性が高まります。
さらに年収アップも期待できます。
本記事では、発破技士の概要や資格取得までの道のり、試験概要、年収などをご紹介します。

発破技士とは

発破技士は「発破」の取り扱いを認める国家資格です。
主に土木作業現場、採石・採掘現場などで活躍が期待されます。
発破技士は、発破を設置する際の穿孔、装填、点火を行う資格です。

また不発だった場合は、残薬点検や処理も行います。
たとえば、重機では崩せない岩盤を、火薬を使って破壊するのが主な業務です。
岩盤の硬さや立地などの条件を考えて適正な火薬を使用する知識が求められます。

ただし火薬の管理は行えません。
火薬の管理には、別途「火薬類取扱保安責任者」の資格が必要です。
火薬の保管や使用の際に安全を確保する仕事です。
火薬に関する資格も欲しいのであれば、発破技士と火薬類取扱保安責任者の資格取得を検討する必要があります。

発破技士取得までの道のり

発破技士の資格を取得するには国家資格に合格する必要があります。
受験申請書を地域の安全衛生技術センターに提出して試験を受けます。
試験合格後は、各都道府県の労働局や労働基準監督署などで免許申請を行います。

発破技士の免許は一度取得すれば永年有効になります。
しかし手帳は2年に1回ごとの更新講習を受けて更新する必要があります。
更新講習を受けなかった場合は、手帳が失効するため業務に従事できなくなるので注意しましょう。
失効した場合は再取得のための講習を受ければ、もう一度手帳を取得できます。

発破技士の試験概要

発破技士の試験は以下の方法で行われます。

受験資格

発破技士の受験資格に制限はありません。
しかし、免許を取得する際には以下のいずれかの要件を満たしている必要があります。

  • 大学、高等専門学校、高等学校などにおいて指定された学科を専攻して卒業後、3ヶ月以上の発破業務についての実地修習の経験があるもの
  • 発破の補助作業業務に6ヶ月以上従事した経験
  • 発破実技講習修了者

試験合格後に、この要件を満たしていることを証明する書類を提出すれば、資格を取得できます。

試験内容

試験は筆記試験のみで行われます。

  • 発破の方法 10問
  • 火薬類の知識 5問
  • 火薬類の取り扱い 5問

2時間で行われ、五肢択一式です。
「導火線発破技士」か「電気発破技士」の資格を持っている人は、「火薬類の知識」と「火薬類の取り扱い」の2科目が免除となります。
合格するには「総得点が満点中60%以上」、「各科目が満点中40%以上」の条件をどちらも満たす必要があります。

発破技士取得者の年収

土木作業の現場

発破技士の資格取得者の平均年収は約617万円とされています。(2019年)
20代で約400万円とされ、現場での経験を重ねるごとに年収もアップする傾向にあります。
1番年収が高くなるのは50代前半の方が多く、約754万円のようです。
定年を迎えると年収は少なくなります。

正社員の平均年収は約617万円ですが、非正規雇用は約333万円といわれており、約2倍の差があります。
日本の労働者の平均年収が約436万円とされているため、資格を取得すれば平均以上の年収を得られるでしょう。

発破技士は採掘現場などで役立つ資格

発破技士は、火薬類を用いる「発破」の取り扱いができる国家資格を持った人を指します。
この資格があれば土木作業現場、採掘現場などの現場で、さらなる活躍が期待できます。
危険物を取り扱うので、大きな責任が伴いますが、その分年収アップも期待できるでしょう。
作業現場・採石現場で活躍したいと考えている方は、資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。