建設機械にはトラッククレーン・ショベルカー・ブルドーザー・フォークリフトなど、さまざまな種類があります。
それぞれの建設機械には、独自の操作方法や注意点があります。
そのため、建設機械の運転を行うためには、特別な教育や訓練を受けることが義務付けられています。
本記事では、建設機械整備技能士についてご紹介します。
建設機械の技能検定とは
技能検定は、1959年から実施されている制度で、一定の基準の知識とスキルを持っていることを国として証明する国家検定制度を指します。
全部で130職種あり、中央職業能力開発協会が試験問題を作成します。
そして、都道府県職業能力開発協会や民間の試験機関で試験が実施されます。
試験に合格することで、「技能士」の資格を取得できます。
建設機械整備技能士の検定試験
建設機械整備技能士も国家資格の1つで、建設機械の整備能力に関する内容が問われる試験です。
資格は、特級、1級、2級に分類され、それぞれ学科試験と実技試験が実施されます。
特級
特級は1級合格後、5年以上の実務経験が必要です。
建設現場の管理者や監督者などが想定されています。
学科試験は、工程管理、作業管理などが出題されます。
実技試験は、建設機械整備に関する現場技術を除いた、計画立案等作業です。
1級
実務経験7年以上または2級合格後、2年以上の実務経験が必要です。
学科試験は、建設機械整備方、燃料および油脂類、電気などが出題されます。
実技試験は制作等作業と計画立案等作業などです。
2級
実務経験2年以上が必要です。
試験項目は、1級とほぼ同等です。
建設機械整備士の検定試験内容
ここでは、建設機械整備士の試験内容について詳細を紹介します。
特級
学科試験
5肢択一式50問:2時間
- 工程管理
- 作業管理
- 原価管理
- 品質管理
- 作業指導
- 設備管理
- 安全衛生管理および環境の保全
- 建設機械設備に関する現場技術
実技試験
計画立案等作業試験:3時間
1級
真偽法、4肢択一式50問:1時間40分
- 建設機械
- 建設機械整備法
- 材料
- 製図
- 電気
- 機械要素
- 燃料および油脂類
- 力学および材料力学
- 安全衛生
実技試験
製作立案等作業試験:3時間
計画立案等作業試験:3時間
2級
真偽法、4肢択一式50問:1時間40分
- 建設機械
- 建設機械整備法
- 材料
- 製図
- 電気
- 機械要素
- 燃料および油脂類
- 力学および材料力学
- 安全衛生
実技試験
製作立案等作業試験:2時間50分
計画立案等作業試験:1時間20分
建設機械整備技能士になるための勉強方法

- エンジンの分解、組み立て
- 油圧シリンダの分解、測定、調整、組み立て
- 鋼板へのガス切断
- きり穴加工
- タップ加工
- 丸棒鋼のダイス加工
建設機械整備技能士になるためには、建設機械の構造、取り扱い方法、故障の原因、修理方法などについて理解する必要があります。
そのため、建設機械整備に関する書籍やテキストを読み、講習会を受講するなど、必要な知識を習得しましょう。
建設機械整備技能士について知ろう
建設機械整備技能士の資格は、建設機械の整備および修理を行うための資格として、建設業界で広く認知されています。
建設機械整備技能士の資格を取得することで、建設機械の整備および修理の仕事に就くことができ、高い収入を得ることができるようになります。
気になる方は取得を検討してみてはいかがでしょうか。