Menu

入隅と出隅の特徴。関わるアイテムを紹介

建設現場で使用される「入隅」「出隅」という言葉をご存知でしょうか。
建物を建てる時には、必須とされる言葉なので聞く機会も多いのではないでしょうか。

本記事では、入隅・出隅の言葉の概要や関わるアイテムなどをご紹介します。

入隅とは

入隅とは、壁や板などの2つの面が出会う場所で、内側の隅を指します。
家の内側から見て、凹んでいる角の部分になります。
建設現場では、「計測基準点から入隅まで○mm」と長さを測定する際に使用されます。
タイルや石材を貼る際には、「基準点から入隅まで○枚タイルを貼る」と表現されることもあります。

2つの面が外壁でも内壁でも変わらず、入隅・出隅と呼ばれます。
入隅や出隅を取り入れると、木造の在来工法が対応しやすいのが特徴です。

また、内側の入隅は住宅をチェックする際のポイントです。
入隅は角部分の木材を斜め45度にカットして仕上げます。
その際に、不自然な隙間があると手抜き工事になる可能性があります。
そのため、施工時には隙間ができないように注意が必要です。

出隅とは

出隅

出隅は、壁や板などが出会う箇所で出っ張った角のことを指し、
家の外側から見て出っ張っている角の部分になります。
入隅や出隅は木材を斜めにカットすることが多いですが、
まれに直線にカットしてから垂直に合わせるケースもあります。
直線にカットされる場合は出隅の隙間が空くため、できるだけ隙間が空かないように施工することが大切です。

また、出隅は外側に出っ張っているため人や物がぶつかりやすい部分です。
そのため、コーナーガードなどを使って保護する場合もあります。
入隅と出隅が多いと、それだけ外壁面積が増えるということです。
その分、外壁材のコストもかかることを知っておきましょう。

入隅と出隅に関わるアイテム

ここでは、入隅と出隅を施工する際に関わるアイテムについてご紹介します。

アイテム1:コーキング剤

コーキング剤は建物の隙間を埋める目地材で、シーリング剤とも呼ばれています。
住宅では水回りに使用されるケースが多いです。
シリコン、ウレタン、アクリルなどの種類があります。
水性のアクリルのコーキング剤は、壁の隙間埋めに向いているとされます。
容量や素材によって、幅広い価格の商品がラインナップされています。

アイテム2:クロスの隙間埋め剤

クロスの隙間埋め剤は、壁紙クロスを補修する際に用いられます。
クロスの剥がれや隙間埋めには、のりやパテを利用するケースもあります。
パテタイプはさまざまなバリエーションがあるため、壁紙の色に合わせて補修することができます。

アイテム3:コーナーガード

角を保護するための部材です。
特に出隅は、人や物がぶつかりやすいため、コーナーガードを取り付けることが多いです。
また人や物への衝撃をやわらげるだけでなく、出隅自体を守ることにもつながります。

アイテム4:補強シール

大規模修繕工事などでは、入隅・出隅の防水工事が行われることもあります。
出隅の防水工事で良く行われるのが、補強シールを貼るウレタン防水工事です。
屋上やバルコニーの平場と立ち上がりが向かい合った角になっている部分に
補強シールを貼る防水工事を行います。
凸凹のある部分は劣化しやすいため、大規模修繕工事の際に事前調査を行い、診断することが大切です。

入隅・出隅について知ろう

入隅・出隅は、住宅の2つの壁によってできる角を指します。
図を見ればどちらが入隅なのか分かりやすいですが、
言葉だけだとどちらがどこにあたるのか分かりにくいものです。
そのため、図を見ながらどちらが入隅で、そこが出隅にあたるのか
理解できるようにしておくことをおすすめします。