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建設機械業界の全体像。定義と活躍場所を紹介

建設機械は多くの建設現場で使われており、工事に欠かせないものとなっています。
では実際には、どのような機械が「建設機械」と定義されているのでしょうか。

本記事では、建設機械業界の産業規模、建設機械の活躍場面などをご紹介します。

建設機械の定義

時代ごとに「機械」の定義は変化しています。
1960年代頃までは、ドイツの機械工学者であるルーローが定義したように
「相対運動を行う物体から成っており、外部からのエネルギーを有用な仕事に変換するもの」を表しました。

その後、直接仕事をする部分が動かない電話機やコンピューターが出てきたため
「各部に所定の機能を与えられ、全体の機能を実現させたもの」と定義されるようになりました。
機械の最終製品には、タービン、ボイラー、ポンプ、冷凍機、工業用機械、建設機械などが挙げられます。
建設機械自体には明確な定義はなく、主に工事などで使われている機械のことを指します。

建設機械の分類と出荷額

内閣府の「機械受注統計」によると、統計の機種区分では大きく9つに分けられております。
そして、建設機械は「産業機械」の中分類である「運搬機械」「建設機械」「鉱山機械」
「鉄道車両」の中での「特殊車」にも該当します。
日本建設機械工業会によると、2007年の出荷額は総額2.58兆円でした。
これが、2020年には約2.17兆円となっています。
2020年では、ミニショベルと補給部品の割合が増加傾向にあるのが特徴です。

出典:総務省「日本標準産業分類
出典:経済産業省「平成30年確報 産業別統計表

建設機械の活躍場所

建設機械は主に以下の場所で活躍しています。

土木工事
油圧ショベルでの掘削、ダンプトラックによる運搬、ブルドーザーによる敷き均し、ホイールローダーによる積み込み、ハンドガイドローラーやロードローラーによる締め固めなど

建築工事
クローラクレーンによる吊り上げ、荷取構台による搬入出、油圧ショベルのアタッチメントであるコンクリート圧砕機による破砕やカッターによる切削

道路舗装
モーターグレーダーによる敷き均し、ロードローラーやタイヤローラーによる敷き固め、アスファルトフィニッシャーによる舗装

製鉄所や造船所
高所作業車やフォークリフトによる運搬

林業
油圧ショベルのアタッチメントであるプロセッサーによる枝払いや玉切り、グラップルによる集材や積み込み

除雪
ミニホイールローダーによる積み込み、アタッチメントを変えた除雪車による除雪

イベント設営
ラフテレーンクレーンやオールテレーンクレーンによる吊り上げ

建設機械について知ろう

建設機械は土木工事や建築工事だけでなく、
解体作業や製鉄業や造船業などのメンテナンス作業にも使用されます。
幅広い種類が含まれますので、種類や定義について知っておきましょう。