BIMを習得しよう!習得までにかかる時間や方法
BIMを習得することで、建設業界で活躍することができます。
建設業界の効率化や品質向上に大きく貢献しているため、BIMの習得をお考えの方は多いのではないでしょうか。
本記事では、BIMを習得する時間の目安や習得方法、導入費用をご紹介します。
BIMを習得する時間の目安
BIMを習得するまでの時間は、個人の学習能力や経験によって異なります。
しかし、一般的には、基礎的な知識を身につけるのに半年から1年程度、実務で使えるレベルになるには2年から3年程度かかるといわれています
また、最近の建設設計事務所や建設会社では、新入社員に対して約1週間、BIM教育を行っているケースもあります。
CADにまったく触れたことがない人でも、この教育で3次元モデリングやCG、プレゼンテーションに用いる図面の作成ができるようになることが多いです。
図面作成には修業が必要
簡単な図面の作成は比較的すぐに習得できます。
一方で、業務に使えるレベルになるためには長期間の修業が必要です。
図面を作成するには、線の種類や太さ、寸法線、通り芯の表現方法をソフト上で設定する必要があります。
また、BIMモデルにインプットされた部材番号などの情報を用い、図面や仕上げ表などのリスト類の作成も行う必要があります。
BIMの習得方法
ここでは、一般的なBIMの習得方法をご紹介します。
独学
書籍やインターネットで独学する方法です。
自分のペースで学習を進めることができるため、時間に余裕がある人にはおすすめです。
スクールや講習会などと異なり、コストがかからないというメリットもあります。
書籍で学ぶ場合は、BIMの基礎から実務的なスキルまでを学ぶことができるものがたくさんあります。
書籍は比較的安価で入手することができます。
インターネットで学ぶ場合は、BIMの基礎から実務的なスキルまで学ぶことができるものが多くあります。
インターネットは書籍よりもたくさんの情報を無料で得ることができます。
BIMソフトのベンダーの多くは、Webサイト上で入門講座などを解説しています。
モデリングガイドなどを無料配布している場合もあります。
ベンダー主催の講習会に行く
講習会では、BIMの基礎から実務的なスキルまでを学ぶことができるため、BIMを初めて使用する人でも安心して参加することができます。
また、BIMの専門家から直接指導を受けることができるため、効率的にBIMを習得できます。
講習会は全国各地で開催されています。
講習会の開催日程や内容は、BIMベンダーのウェブサイトから確認することができます。
BIMコンサルタント
BIMコンサルタントに1~2ヶ月ほど会社で指導してもらう方法です。
操作方法だけでなく、業務全体のワークフロー改善も指導してもらえる場合もあります。
BIMソフト導入にかかる費用
BIMソフトの導入費用は、ソフトの種類や機能によって異なります。
また、導入する企業の規模や使用人数によっても、費用は変わります。
一般的にBIMソフトの導入費用は、数十万円から数百万円程度です。
BIMソフトの導入費用は、以下の要素によって決まります。
- ソフトの種類
- ソフトの機能
- 導入する企業の規模
- 使用人数
BIMソフトは、買い切りタイプとサブスクリプションタイプがあります。
サブスクリプションタイプは少人数だとコスト的にメリットがありますが、使う人数が多いとかえって高額になる場合があるので注意が必要です。
BIMを使うハードも必要
BIMを使うハードがない場合、同時に導入が必要です。
BIMソフトを快適に動かすためには、2次元CADよりも大きなメモリーと処理速度の速いCPU、高性能のグラフィックボードを用意しなくてはいけません。
また、BIMモデルと図面などを同時に表示させる場合、モニターが2台必要です。
テンプレートや図面集も活用しよう
BIMモデルから図面を書き出せるようにBIMソフトを設定するためには、多くの手間と時間が必要です。
そこで、設定済みのテンプレートや図面集を購入し、時間短縮を図る方法もあります。
たとえば、グラフィソフトジャパンのWebサイトでは、「Archicad 実施設計テンプレート」を無料でダウンロードすることが可能です。
その他にもさまざまなサイトがテンプレートを公開していますので、自社に合ったものを選びましょう。
国交省の詳細図集がBIM化されている
国土交通省のなどの営繕業務に関わる資料である「建築工事標準詳細図」をすべてBIMモデル化したものが「CADデータ付き国土交通省建築工事標準詳細図」という書籍です。
付属DVDには、データが収録されており、BIMパーツを作るのに役立つとされます。
BIMの習得を検討してみよう
BIMを習得することで、建設業界や設計業界での仕事に就くことができるようになります。
また、BIM技術者としての需要は今後も増加していくと予想されるため、BIMを習得しておくことは将来のキャリアアップにもつながるでしょう。