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幹線道路とは!?特徴や整備についての基本を知っておこう

建設業界には多くの専門用語がありますが、幹線道路もその一つです。
本記事では、土木施工管理に携わる方が覚えておきたい「幹線道路」の概要や施工管理のポイントをご紹介します。

幹線道路とは

幹線道路とは、全国または都市内においてまるで骨格のように道路網を形成している道路のことです。
国道や都道府県道や空港や駅などに続く道路のことも、幹線道路と呼ばれることがあります。
また幹線道路が結合し、構成する網のことを「幹線道路網」といいます。

高速自動車国道と一般道も、幹線道路網を構成する道路として扱われています。
さらに都道府県道は、地方的な幹線道路網とされています。
また「広域幹線道路網」がありますが、これは高規格幹線道路や一般国道、主要地方道などで構成されたネットワークです。

出典:国土交通省「幹線道路整備のあり方

幹線道路の整備

骨格幹線道路網がある程度形成されている地域の場合、整備する期間で効果が大きく異なります。
特に環状道路は、平行する路線の混雑緩和および接続する放射道路の交通環境を改善する効果が期待できるとされています。
たとえば国土交通省によると、1996年に宇都宮環状道路が全線開通した際には、市街地流入交通量が約74%減少、放射道路の交通量も約13%減少しました。

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土地利用による変化

幹線道路を整備することで、郊外の大規模商業施設の立地や中心市街地部分の商業施設の衰退など、土地利用が大きく変化しました。
これによって道路計画の前提条件が変わる可能性があり、想定していない場所で交通混雑が起こる可能性があります。

モータリゼーションスパイラル

幹線道路を整備することで自動車の利用が増えると、郊外にある大規模商業施設に行く人が増えるなど、自動車依存型の都市構造が形成されるとしています。
新たな道路交通需要が生まれれば、さらに幹線道路整備が促進されます。
この循環を「モータリゼーションスパイラル」と呼びます。
自動車交通量は2020年には減少に転じるとされていますが、この構造は変わらないとされています。
そのため、このスパイラルを改善する工夫が大切です。

出典:国土交通省「幹線道路整備のあり方

道路の種類について覚えておこう

幹線道路は、道路の種類の一つで全国的、地域的もしくは都市内で骨格的な道路網を形成する道路のことです。
高速自動車国道や一般国道、都道府県道は幹線道路網を形成していることから、幹線道路といえるでしょう。
土木施工管理に興味のある方は、道路の種類について覚えておきましょう。