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建設DX推進のための施設「関東DX・i-Construction人材育成センター」「関東DXルーム」を知ろう

建設DXとは、建設業界にデジタル技術を導入し、建設業界の課題解消を図ろうという取り組みです。
建設業界は、少子高齢化や技術革新などの影響で、深刻な人手不足や生産性の低下などの課題を抱えており、これらの課題を解決して建設業界の競争力を高めるために必要とされています。

本記事では、国土交通省/関東地方整備局が建設DX推進のために開設している「DX施設」についてご紹介します。

関東DX・i-Construction人材育成センター

「関東DX・i-Construction人材育成センター」は、2021年4月に関東整備局が開設しました。
データとデジタル技術を活用し、インフラ部門のDX推進を目的としています。
関東DX・i-Construction人材育成センターには、現場実証フィールドと建設技術展示館があります。

また、研修の主なメニューには以下が挙げられています。

  • BIM/CIM活用促進のための研修
  • ICT測量や施工の体験実習
  • VR、ARを使用した建設物の再現や高所などの施工体験
  • ローカル5G通信を活用した現場でのICT建機を使用した無人施工実習
  • ホログラム表示を用いた出来形管理実習
  • DXに役立てるためのデータやデジタル技術の基礎知識、情報セキュリティなどによる習熟

さらに、講師を派遣する出前講座なども準備されています。
そして、関東地方整備局では、ICT施工の普及を目的とした相談窓口を設けています。
主に「ICTメールセンター」「ICTアドバイザー制度」などがあります。

建設DX実験フィールド

建設DX実験フィールドとは、国土技術政策総合研究所(国総研)が整備した、建設DXの技術開発や実証を行うための施設です。
BIMやIoTなどのデジタル技術を活用した、建設現場の自動化や省人化、生産性向上などの技術を開発・実証しています。
民間企業にも開放されており、建設DXの技術開発をサポートします。

出典:関東技術事務所「関東DX・i-Construction人材育成センター
出典:国土交通省「インフラ分野のDXの推進に向けた体制強化について

関東DXルーム

関東DXルームは、さいたま新都心合同庁舎にあります。
インフラDX推進のため、交流拠点や情報発信を行う拠点として開設されました。
さらに、関東DX・i-Construction人材育成センターの機能補完を行う施設としても機能しています。
ビデオ会議やオンライン動画配信などを使用し、対面だけでなくリモートでも産学官が交流できる場所を提供することで、デジタル技術によるインフラ分野での技術革新などを促進します。

主な実施メニュー

  • セミナーや研修などの実施や遠隔参加
  • セミナーや研修などのオンライン動画配信
  • Web会議での活用
  • 仮想デスクトップでのCAD加圧用
  • 3Dデータのホログラム表示
  • ウェアラブルカメラの活用

高速通信網を整備したり、ルーム内をWi-Fi化することで、パソコンやタブレットと電子ホワイトボードを連動させることが可能です。
これにより資料などの共有を効率化できるため、ウェアラブルデバイスによる現場の遠隔臨場や遠隔検査などを実現できます。
また、CAD on VDIやVR/AR/MR環境を用意すれば、BIM/CIMの活用を促進できます。

出典:関東技術事務所「関東DX・i-Construction人材育成センター
出典:国土交通省「インフラ分野のDXの推進に向けた体制強化について

建設DX推進のための施設について知ろう

関東DX・i-Construction人材育成センターや建設DX実験フィールドなどの施設は、建設業界の課題解決と競争力強化に貢献することを目指して整備されました。
こうした施設の整備により、建設業界はデジタル技術を活用した新たなビジネスモデルの創出や人材育成を進めることができます。
建設業界のDXを加速させるための拠点として、今後も重要な役割を果たすことが期待されています。