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電気工事の仕事内容とは!?知っておきたい基本の流れ

29種類ある建設業の中で、電気工事は「専門工事」に分類されます。
電気工事という存在は知っていても、具体的に電気工事の内容をイメージできない方もいるのではないでしょうか。

本記事では、電気工事の種類や仕事内容について紹介していきます。

電気工事とは

電気工事とは、発電設備や変電設備、送配電設備などを設置する工事です。
電気工事の中には、電気工事法によって定められている「電気工事士」の資格が必要な工事もあります。

電気工事士以外でも従事できる工事

  • 使用電圧が600V以下の開閉器や接続にケーブルやコードを接続する工事
  • 使用電圧が600V以下の配線器具を除く電気器具や、蓄電池に電線をねじ止めする工事
  • 地中電線用の管や暗渠の設置・変更工事 など

電気工事士の資格がないとできない工事

  • 電線を接続する工事
  • 電線管などに電線をおさめる工事
  • 電線を造営材に取り付ける工事
  • 金属製のものをメタルラス張りなどに取り付ける工事 など

また、電気工事は大きく分けて「建設電気工事」と「鉄道電気工事」の2つに分けられます。
詳細は次項で詳しくご紹介します。

出典:国土交通省「業種区分、建設工事の内容、例示、区分の考え方(H29.11.10改正))

「建設電気工事」と「鉄道電気工事」

線路

電気工事は大きく分けて「建設電気工事」と「鉄道電気工事」に分けられます。
ここでは、それぞれのさらに細分化した工事と工事内容を紹介いたします。

建設電気工事

建設電気工事は、官公庁施設や工場、ビル、事務所、住宅など、あらゆる建設物の電気設備の設計や施工を行う工事です。
また、変電設備などの配線や大型機器の回路のメンテナンス、照明器具の取り付けなども含まれます。

代表的なものは「建築電気工事」です。
建築電気工事は、建築現場での電気工事全般を指します。

電気工事は、他の建設作業と並行して行われることも多いため、通常は共同で施工されます。
大型の工事の場合、施工管理者の指示に従って工事が進められます。
そのため、現場単位での進捗状況や他業種との打ち合わせも必要になってくるでしょう。
作業現場は多岐にわたり、需要の多い仕事といえます。

鉄道電気工事

鉄道電気工事は、日本の鉄道を支える工事全般を指します。
電車に電気を送るための架線や信号システム、踏切、駅の照明や通信設備など、さまざまな電気設備に関わる工事を行います。

また、設備が故障しないように、保守業務なども行います。
ただし、鉄道施設内で電気工事を行うには、さまざまな条件をクリアしないといけません。

「太陽光パネル設置工事」「機械器具設置工事」との違い

太陽光パネル

ここでは、電気工事との区別で間違えやすい「太陽光パネル設置工事」、「機械器具設置工事」との違いを紹介していきます。

「電気工事」と「太陽光パネル設置工事」の区別

屋根一体型の太陽光パネル設置工事は「屋根工事」に該当します。
太陽光発電設備の設置工事は、「電気工事」となり、太陽光発電パネルを屋根に設置する場合は、屋根などの止水処理を行う工事も含まれます。

「電気工事」と「機械器具設置工事」の区別

機械器具設置工事は、機械器具類の設置に関する、広い範囲の工事が該当します。
機械器具の種類によっては、「電気工事」、「管工事」、「電気通信工事」、「消防施設工事」などと重複するものがあります。

これらについては、原則、それぞれ専門の工事の方に区分されます。
専門工事のいずれにも該当しない、機械器具や複合的な機械器具の設置の場合は、「機械器具設置工事」に該当します。

出典:国土交通省「業種区分、建設工事の内容、例示、区分の考え方(H29.11.10改正))

電気工事士の資格の有無でできる工事が異なる

電気工事は、発変電所、送電設備などの電気事業用工作物から、一般家庭の屋内配線工事まで、広い範囲が含まれます。
ただし、電気工事士の資格の有無によって、できる工事とできない工事があります。
工事を行う前には、できる工事の範囲について確認しておきましょう。

また、太陽光パネル設置工事は屋根に設置する場合、「屋根工事」の許可が必要です。
さらに、機械器具設置工事で他の専門工事と重複した場合は、それぞれの専門工事に該当するので注意しましょう。