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施工管理職の魅力や志望動機の伝え方。面接官へのアピールポイントを紹介

建設業の施工管理職にはさまざまな魅力があります。
そのため転職を行う際に、施工管理職を目指している人も多くいます。
本記事では、施工管理職にはどんな魅力があるのか、未経験からでもなれるのか、面接の際の志望動機はどう伝えれば良いのかなどをご紹介します。

施工管理職の魅力とは

施工管理職とは、工事がスケジュール通りに進むよう、工程管理や安全管理を行うことを指します。
施工計画の策定、工事の品質管理、進捗管理、安全管理など、幅広い業務を担当します。
工事を進める上では欠かせない仕事といえます。
その他以下のような魅力が考えられます。

地図に残る建物に関われる

自分が施工管理職として携わった建物が完成した時や、その建物が地図に載った時などは大きな喜びを感じられるでしょう。
施工管理職の仕事は、大小問わずさまざまな規模の建造物に携わります。
そのため、地図に残るような建物の施工管理に立ち会うことも多いのです。

コミュニケーション能力を高められる

施工管理職の仕事は職人や依頼主など、多くの人と関わります。
そのため、仕事をしていく上で、歳の離れた方に指示をしたり、少し気難しい方とコミュニケーションをとる事もあります。
そういった人達と円滑にコミュニケーションが取れ現場がスムーズに進行した時にはとてもやりがいを感じられます。
また自分が携わった建物が多くの人の手で作られていることを実感する時も、やりがいを感じられるでしょう。

待遇が良い

施工管理職の実務経験を持つ人材は、多くの企業が欲しがっています。
そのため待遇が良いことがほとんどです。
年収アップやキャリアアップを将来考えているなら、施工管理として働く事も一つの手段といえます。

異業種からの転職者のアピール方法

施工管理職は、「ものづくり」に関わる仕事です。
そのため「世の中に残るものを作る」ことにやりがいや喜びを感じられる人に向いている仕事といえます。
異業種から転職する場合には、これまでの経験を活かせることをアピールしましょう。
たとえば業種は違っても、これまで「ものづくり」に関わっていたならその時に感じたやりがいなどをエピソードとして話しましょう。

【関連記事:面接対策は万全!?施工管理職へと転職する前に知っておきたいポイント

やりたいと思ったきっかけを正直に話す

転職理由を考える際にやってはいけないことは、ネガティブな内容を伝えることです。
たとえ本当にネガティブな理由で転職を考えていたとしても、志望動機を伝える際にはポジティブな理由に変えましょう。
そして面接では、「なぜ施工管理をやりたいと思ったのか」「そのきっかけは何か」ということを、自分の言葉で話す事が重要です。

面接で伝えたい志望動機

面接で志望動機を伝える際には、以下のような点に注目しましょう。

1.これまでの経験を活かしてどう働きたいか
まずその企業で求められている能力がどんなものかを考えましょう。
その上で「自分のこれまでの経験がどう活かせるか」を伝え、自分を採用すれば企業側にもメリットがあることを伝えます。
また施工管理職に活かせるようなスキルがあれば、積極的にアピールしましょう。

2.その企業だからこそできる自分のビジョン(役割)を伝える
企業はなぜ「弊社を選んだのか」を知りたいと考えています。
そのため「なぜ御社に入社しようと思ったのか」「どんなところが魅力的だと感じたのか」を伝えましょう。
また、企業研究もしっかり行う必要があります。
会社ごとに理念や事業、技術力に違いがありますので、チェックしておきましょう。

3.施工管理職を選んだ理由を明確にして伝える
数ある職種の中でも「なぜ施工管理の仕事をしようと思ったのか」を具体的に伝えましょう。
特に異業種からの転職の場合は、自分の言葉で具体的な内容を伝える事で面接官の印象に残る可能性が大きいです。

志望動機の書き方・例文

施工管理の仕事は、新卒だけでなく転職者も多いため志望動機が採用に大きく影響する可能性があります。
そのため、自分の具体的な人となりや施工管理職を選んだ理由などを明確にしてアピールしましょう。

志望動機は結論を先にする

志望動機を書く際には、結論を先に書きましょう。
最初に結論を述べることで、相手の興味を引きやすくなります。
熱意を伝えたいと長い文章を書いてしまいがちですが、それだと要点がどこなのか分かりにくくなってしまいます。
そのため、先に「なぜ施工管理職を目指しているのか」「なぜその会社を選んだのか」の結論を先に書きます。
その後、具体的なエピソードや自身の考えなどを足していきましょう。

志望動機の例文

ここでは、志望動機の例文をご紹介しますので参考にしてみてください。

例文1
「私が貴社を志望した理由は、一人ひとりのお客様と関わる時間が長いためです。
 住宅業界にはさまざまな会社がありますが、貴社はフルオーダーメイド設計なので、お客様の希望を叶える手伝いができると思いました。
 また住宅を通して街づくりに関われば、人々の暮らしそのものを作っていける部分も魅力だと感じました」

志望動機を最初に述べることで、仕事への想いをアピールできます。また事業内容やサービス内容を盛り込むことで、なぜその企業を選んだのかが分かりやすいでしょう。

例文2
「私は道路やトンネル、橋梁などのインフラを建造する現場で、責任を持って仕事をする姿に魅力を感じました。
 貴社は国内でも多くの土木事業を担ってきた実績があり、私も後の世に残り人々の役に立つインフラの造成に関わりたいと思い志望しました。
 現場に出て実務経験を積みながら、より高度な資格を取得し、将来的に大規模な事業に携われるようになりたいと思います」

入社してからのイメージを具体的に述べることで、どのように仕事をしていきたいのかが伝わるでしょう。

例文3
「生活に欠かせない電気を支える仕事がしたいと考えていました。
 大学時代にアルバイトでバイトリーダーを任された経験があることから、リーダーシップが必要な施工管理職が自分に向いているのではないかと思い志望しました。
 貴社は一般住宅から高層ビルまでさまざまな建物の電気工事に携わっており、事業の幅が広いことに魅力を感じました。
 また将来的には電気に関わる施工管理技士の資格はもちろん、他の資格の取得も目指したいと思います」

自身の経験と施工管理職を選んだ理由がマッチしており、説得力のある志望動機が作れました。
また電気に興味を持っていながら他の資格の取得もしたいという観点から、熱意をアピールできるでしょう。
さらに会社の事業の広さに触れているため、企業研究もしていることが分かります。

例文4
「私が貴社を志望したのは、ただ建物を建てるのではなく、アフターケアもしっかり行っている姿勢に共感したためです。
 建物は建てて終了ではなく、その後のフォローも大切だと感じています。
 自分が大学の建築科で学んだ知識を活かしつつ実務経験を積み、しっかり施工管理ができるように努力したいと思います」

自身が学んだ学問から志望動機までの流れが分かりやすく、面接官も納得させやすいでしょう。
また施工管理においてアフターケアはとても重要な要素です。
そこに注目している点をアピールすることで、企業研究をしっかりしていることも伝えられます。

1次面接~最終面接までのポイント

会社によっては、1次面接と最終面接まで2つの面接を経る場合もあります。
ここでは、1次面接と最終面接のポイントをフェーズごとにご紹介します。

1次面接

1次面接ではコミュニケーション能力を中心にアピールしましょう。
施工管理職は社内の人だけではなく、職人やクライアントなど社外の人と関わることも多いため、コミュニケーション能力が求められます。
これまでの経験から、人とどのように関わってきたのかをアピールしましょう。
またコミュニケーション能力をアピールするには、面接での姿勢や態度なども重要です。
おどおどしていてはコミュニケーション能力のアピールになりませんので、ハキハキとしゃべることを心がけましょう。
またコミュニケーション能力をアピールしつつ、まとめた志望動機について述べるようにします。

最終面接

1次面接後にはすぐ最終面接となる会社が多いです。
1次面接で伝えた志望動機をさらにブラッシュアップして伝えましょう。
面接官は「施工管理の仕事内容をきちんと理解しているのか」などを確認しています。
施工管理職への熱意などをしっかり伝えることがポイントです。

よく聞かれる質問

ここでは、施工管理職の面接でよく聞かれる質問をご紹介します。

初対面の人とでも仕事ができるか?

施工管理職の仕事は、職人さんなど初対面の人と話したり、指示したりすることも多いです。
そのため、人見知りの人や指示を出すのが苦手な人は仕事に支障が出る可能性があります。
自分にしっかりとコミュニケーション能力があること、初対面の人とでも問題なく話せることをアピールしましょう。

なぜ建設業界を目指したのか?

「資格を活かせる」などの理由を挙げる人も多いですが、資格を活かせる業界は他にもありますので動機としてはやや弱いでしょう。
建築業界のどこに興味を持ったのか、どういった仕事に携わりたいのかなど、面接官が納得のいく答えを事前に考えておきましょう。

出張が多いが問題ないか?

施工管理職は出張が多い仕事のため、聞かれることの多い質問とされています。
特に未経験者や新卒の人は出張について聞かれることが多いでしょう。
あらかじめ出張が多くても問題ない旨の回答を作っておいて、質問に答えられるようにしておくことをおすすめします。

志望動機を明確にして面接に望みましょう

施工管理職の仕事は、地図に残るような建物の工事に携われたり、コミュニケーション能力の向上が期待できたりなどさまざまな魅力があります。
転職を考えているなら、そうした魅力を感じたことで施工管理として働きたいと思った、ということをしっかり伝えましょう。
志望動機の軸がしっかりしていれば、異業種からの転職も可能です。