Menu

ルーフドレンの施工方法!必要性と併せて紹介

ルーフドレンは、屋根やベランダなどに設けられる金物の名前です。
特に、防水面で活躍するルーフドレンですが、他の活躍場面もあります。
本記事では、ルーフドレンの特徴、必要性、施工方法などをご紹介します。

ルーフドレンとは

ルーフドレンとは、屋根やベランダ、バルコニーなどで雨水を排水したり、落ち葉などのゴミを集めるための金物です。
雨樋と防水層を繋ぐ役割をし、雨水を雨樋への流すために欠かせない物です。
屋根、ベランダ、バルコニーなどの雨水は、すべてこのルーフドレンに流れます。
このルーフドレンがなかったり、正確に取り付けられていないと、漏水事故が起こる可能性があります。
そのため、使用場所や使用条件に適したルーフドレンを選ぶ必要があるでしょう。

【関連記事:屋根工事とは!?種類と工事中の知っておきたい知識

ルーフドレンの必要性

ルーフドレン

ルーフドレンがなくても排水は可能ですが、さまざまな問題が起こる可能性があります。
ここでは、ルーフドレンの必要性について解説します。

漏水対策

ルーフドレンの主な役割の一つが、漏水対策です。
漏水が起こると、建物全体に悪影響を及ぼすため、漏水対策は必須とされています。

ルーフドレンは、排水溝と排水管の接合部から、水が漏れないようにする役割があります。
加えて、排水管の安全性や機能性を高める効果も期待できるでしょう。

また、積雪が多い地域では、排水管自体が凍結し、融雪水が滞水することがあります。
そうなると、施工のあまい部分から漏水が起きやすくなります。
これを防ぐためには、寒冷地専用のルーフドレンカバーを使用するなどの対策が必要です。

浸水対策

ルーフドレンのもう一つの役割が、浸水対策です。
ルーフドレンには、雨水や落ち葉などのゴミを受け止め、スムーズに水が流れるようにする機能も備わっています。
落ち葉などのゴミが排水管内に流れてしまうと、排水がうまくいかず管内に詰まってしまう可能性があり危険ですが、ゴミを排水管前で受け止めることにより、水の詰まりや滞水を防水できるため、浸水を防ぐことができるのです。

ルーフドレンの施工方法

ルーフドレン

ここでは、ルーフドレンの施工方法の一例をご紹介します。

コンクリート打ち込み方法

たて引き用ルーフドレンの打ち込み方法
1.型枠に十字線を引き、中心に10ミリ程度の穴を開けます。
 そして、位置決めプレート線の中心と合わせ、釘を打ち付けて固定します。

2.位置決めプレートに合わせてスペーサーを置きます。
 長ネジボルトを位置決めプレートにねじ込みましょう。

3.ルーフドレン本体をスペーサーの上に置きます。
 本体がスペーサーの上に確実に乗っていることを確認しましょう。

4.養生蓋をかぶせて蝶ナットで固定すれば取り付け完了です。
 その後、コンクリートで打設します。
 コンクリートが固まったら、養生蓋を外します。
 長ネジや位置決めプレートは、型枠を外す時に一緒に外しましょう。

よこ引き用ルーフドレンの打ち込み方法
1.型枠に十字線を引き、位置決めプレートを釘で固定します。
 位置決めプレートの上下に注意して固定しましょう。

2.長ネジボルトを位置決めプレートにねじ込み、スペーサーをはめ込みます。

3.ルーフドレン本体をスペーサーに合わせて固定し、固定プレートと蝶ナットで固定します。
 この時、必ず本体が水平であることを確認しましょう。

4.養生シートを本体に貼り付けたら取り付け完了です。
 その後、コンクリートを打設します。
 コンクリートが固まったら、固定プレートを外します。
 長ネジと位置決めプレートは、型枠を外す際に外しましょう。

PC工場向けルーフドレンの打ち込み方法
1.ルーフドレン本体にスペーサーをセットし、排水管とスペーサーの隙間に
 養生パイプを入れます。
2.一体化したルーフドレンとスペーサーを型枠に取り付けられている位置決め
 金具に沿ってセットします。
3.養生シートをルーフドレンの上部に貼り付けます。
4.押さえ板を用いてルーフドレンを型枠に固定し、コンクリートを打設しましょう

モルタル後付け方法

後付け方法は、モルタルによって後付けする工法です。
コストはかかりませんが、密閉性に欠けるとされるため、屋内配管にはおすすめしません。
特に、躯体の奥までモルタルが完全に充填されていない場合、注意が必要です。
モルタルで後付けすると、表面上は隙間無く埋めることができますが、中に隙間ができてしまいます。
その結果、ルーフドレンと雨樋を繋いだソケット部分がサビてしまい、防水性能が低下してしまいます。

さらに、雨水が躯体内に浸透し、建物内に雨水が浸透してしまうケースがあります。
この場合、建物の防水性能が大きく下がってしまうので、注意が必要です。

ルーフドレンの施工方法を確認しておきましょう

ルーフドレンは、漏水対策や浸水対策のために必要な金物です。
さまざまな製品タイプが販売されているため、場所よって必要な機能を備えた物やサイズによって選ぶ必要があります。
その場所ではどんなルーフドレンが適切なのか、どんな施工方法が適切なのかを覚えておきましょう。