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「ゼネコン」と「ハウスメーカー」の違い。施工管理職の仕事内容を徹底比較

大手の建設会社は「ゼネコン」と呼ばれることもあります。
ゼネコンと呼ばれる建設会社は、公共工事など大規模なプロジェクトに携わることができる会社です。
では、一般的なハウスメーカーとゼネコンの施工管理職の仕事では、どのように違うのでしょうか。
本記事では、ゼネコンとハウスメーカーの施工管理職の仕事を比較しました。

「ゼネコン」と「ハウスメーカー」の違い

建設に携わる企業は、大きく分けて「ゼネコン」「ハウスメーカー」「工務店」の3種類があります。
それぞれ建設に関わる企業ですが、仕事内容に若干の違いがあります。
ここではゼネコンとハウスメーカーの違いを紹介します。

ゼネコン

ゼネコンは「general contractor」の略称です。
一つの分野に特化した企業ではなく、土木・建設関連の仕事を幅広くおこないます。
主に国や地方公共団体、大手企業から大規模な業務を請け負うことが多いのが特徴です。
具体的には、以下のような工事を請け負っています。

  • 道路、トンネル、ダム、駅などのインフラ
  • 市役所、学校、博物館、大使館などの公益施設
  • 大型商業施設、ホテル、テーマパークなどのアミューズメント関連施設

また、年間売り上げが1兆円以上の企業を「スーパーゼネコン」といいます。

【関連記事:ゼネコンへの就職志望者が知っておきたいポイント。仕事内容や年収事情を解説

ハウスメーカー

ハウスメーカーは、建設工事の中でも住宅の建設や販売をおこなう会社の総称です。
主に個人を顧客としています。
個人向け住宅を建設したり、住宅展示場などに出店したりしている会社は、このハウスメーカーに分類されていることが多いです。

【関連記事:ハウスメーカーの特徴を解説!工務店との違い・仕事内容・年収事情

【ゼネコン】の施工管理職

ゼネコンは、幅広く土木・建設工事に携わる会社です。
大規模な工事を請け負うことから、基本的に施工管理職は複数人でチームを組むことが多いとされています。
このため、施工管理職の中でも任される仕事が限られることもあります。
実務経験を積めば、施工管理職を統括する仕事に就けることもあるでしょう。
一般的には、下請けの作業員が安心して働けるような準備をおこないます。
現場や工程の把握、作業員を適材適所に配置するなどが仕事となります。

全体的に給与は高い

ゼネコンは、国や地方自治体から工事を請け負っていることも多いです。
そのため仕事が途切れることはほぼないといえるでしょう。
このため、給与は全体的に高めで推移しているとされます。
ただし、ゼネコンは大規模な工事をおこなうので国家資格(施工管理技士)1級の資格がないと活躍しにくいこともあるようです。
ゼネコンで安定した仕事をしたいと考えている場合、国家資格(施工管理技士)1級の資格を取得することを目指してみてはいかがでしょうか。

【ハウスメーカー】の施工管理職

ハウスメーカーは、住宅を手掛ける会社です。
そのため、施工管理職は住宅を建設する工事を管理するのが仕事になります。
また職人とのやり取りだけでなく、施主や近隣住民への説明なども業務内容に含まれることが多いです。
さらに、同じハウスメーカーでも「戸建て住宅が得意な会社」「マンション建設まで手掛ける会社」とそれぞれ特徴があります。
そのため、自分がどのような工事に携わりたいのかをあらかじめ確認しておきましょう。

ハウスメーカーの現状

個人を顧客とするハウスメーカーは、受注数に波が生じやすいです。
ただ、不況の時でも「家を建てたい」という人は一定数いるので、ある程度の受注は期待できるでしょう。
また、現在は新築だけでなく、リフォームやリノベーションなどをおこなう人も増えています。
リフォームやリノベーションの工事もおこなっているハウスメーカーなら、仕事は今後も途切れることはないでしょう。

自分がどんな工事に携わりたいかを確認しておく

ゼネコンとハウスメーカーは、それぞれ携わる工事の内容が異なります。
ゼネコンは公共事業など大規模な工事を担当し、ハウスメーカーは主に個人の住宅の工事を請け負います。
自分がどのような工事の施工管理職として働きたいかは、事前に確認しておきましょう。